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2017/8/17
ライフストーリー 研修を通してご無沙汰しております。ピース 理学療法士のモーリーです。
夏本番にて暑さが増してきており、皆さま体調はお変わりありませんでしょうか。
7月15日に弊社の全体研修を行いました。テーマは「認知症」にて研修中はみんな真剣で目を輝かせている姿や 最後は涙までありました。
研修では認知症の歴史などもあり、知らなかった事や新たな発見があり、今後の訪問にも活かしていく内容盛りだくさんでした。
その研修の中で「ライフストーリー」という言葉が私には印象的でした。その方が今まで見てきたもの、感じたもの、聞いた事などその方がどういう生き方をしてきたのかを知る事でした。
リハビリの一つとして、在宅生活において楽に動作が行えるように動作の提案をさせて頂くことがあります。
そんな中訪問の仕事に携わって間もなかった私は苦い経験をした事があります。腰が痛くて起き上がりの動作に影響を認めていた方がいらっしゃいました。私は腰を捻らないような動作を提案させて頂いたのですが、なかなか上手く動作が行えなかったのです。どうしてだろう?と疑問を感じていた所、ご家族様より「昔、猫を飼っており猫とよく一緒に寝ていたことはありましたね」と伺いました。
訪問時はすでに猫は亡くなっていたのですが、その方にとって自分の寝ている横に猫がいるという習慣や感覚があり、猫の事も考えての現在の動作となったことも要因としてあり、私の提案させて頂いた動作がかえってやりにくさに繋がっていたとハッとしました。
私はその方よりも、腰の具合に目をとられ、その方の今までの動作や生活習慣まで考えて動作の提案ができていなかったことに気づきました。
今回の研修と苦い過去を合わせて今後も在宅の現場でリハビリをさせて頂く立場として、そのお客様の生活などを尊重させて頂きながら、笑顔も一緒に届けていきたいな とより痛感し、大変勉強をさせて頂く研修でした!!